2023年3月に共同獣医学課程を卒業した篠崎夏歩さんが、2024年5月13日付けで英国獣医師免許を取得しました。
通常、日本の獣医師免許取得者が英国獣医師免許を取得するためには、英国獣医師協会の獣医師資格認定試験を受験し、合格する必要があります。本学の場合、EAEVE(欧州獣医学教育機関協会)の獣医学教育国際認証を取得した2020年3月以降に共同獣医学課程を卒業した学生は、獣医師資格認定試験の受験が免除されます。篠崎さんはこの枠組みを活用した、本学で初めての資格取得者となりました。
篠崎さんからのコメントは以下のとおりです。
「2023年に帯広畜産大学の共同獣医学課程を卒業致しました、篠崎夏歩です。私は在学中に寄生虫病に関する研究を行ったことがきっかけとなり、公衆衛生と人獣共通感染症についてもっと学びたいと考えるようになりました。卒業後はマヒドン大学熱帯医学部(タイ)でのインターンを経て、現在ロンドン大学衛生熱帯医学大学院(イギリス)で公衆衛生学の勉強をしております。イギリスで勉強する中で英国獣医師免許の取得に意欲が湧いたので手続きを進めておりましたが、EAEVE認証を活用してこのたび無事に取得することができました。今後はOne Healthアプローチに基づく人獣共通感染症対策に焦点を当てて、ヒトと動物の健康を守ることに貢献したいと考えております。日本人の獣医師として、後輩の皆さんの選択肢を増やすきっかけになれば幸いです。」
日本から遠く離れた地での篠崎さんの活躍が期待されます。