令和6年4月26日(金)に本学附属図書館にて、人間科学研究部門 第9回研究紹介セミナー「『働くこと』の『契約』化―19世紀リヨンにおける職人間の紛争にみる近代雇用法の萌芽―」を開催しました。
約20名が参加した今回は、野原香織准教授が、19世紀フランス・リヨン地域の絹織物職人間の紛争を素材に、「労働者/労働法は何か」を法制史の視点から、これまで行ってきた研究内容を紹介しました。
講演では、研究のきっかけや、リヨンの絹織物職人が関連した紛争について書いてある業界新聞をもとに、職人たちが「労働者」となり「労働法」が成立していく過程を研究していることなどについて講演を行いました。
講演に参加した丸藤祐仁准教授は「どちらかというと『労働者』という意識が希薄な教員や、これから労働市場に入っていく学生が、『労働者』とはどのような立場なんだろうと考えるきっかけになったと思う」とお話されました。
次回は、令和6年5月17日(金)に開催します。
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