システム農学会2023年度大会(11月10日(金)~11日(土):広島大学)において,大学院博士前期課程畜産科学専攻1年の大越証路さん(指導教員:川村健介准教授)が優秀発表賞を受賞しました。
本賞は,若手会員による優れた研究発表に対して与えられる賞で,11名の候補者の中から,大越さんが選出されました。
大越さんの発表演題は,「ドローンから衛星へ:北海道の採草地におけるドローン空撮画像の草量推定」です。本研究では,北海道内の5地域12圃場の採草地において,ドローン画像と機械学習により,1番草収穫前の草量を高精度で推定するモデルの開発を行いました。
自給飼料生産の向上は,飼料価格高騰の問題が深刻な北海道の畜産業にとって重要な課題で,ドローンから圃場内の草量をモニタリングすることで,適時・適量の施肥・収穫に繋がります。本研究の成果により,今後,採草地の1番草収量の適期刈取り時期の提案が可能になり,さらに,本成果を教師データとした衛星画像の深層学習に利用することで,北海道全域における採草地の収量モニタリングへの応用が期待されます。
大越さんは,「この度はこのような賞を受賞できたことを大変光栄に思います。この研究にご協力いただいた研究機関及び農家の皆様,お世話になった同研究室及び生態ユニットの皆様に深く感謝いたします。今後も,ドローンや衛星を通じて日本の畜産業の発展へ貢献できるよう研究に励んでいきたいと思います。」と受賞の喜びを語りました。