令和4年度日本育種学会・日本作物学会 北海道談話会講演会(12月3日(土):オンライン)において,大学院博士前期課程畜産科学専攻1年の髙光明佳さん(指導教員:加藤清明教授)が若手優秀発表賞を,畜産科学課程4年の澤田茉緒さん(同)が若手奨励賞を受賞しました。
これらの賞は,若手研究者を対象に,日本育種学会・日本作物学会北海道談話会学会委員の選考委員会による審査を経て授与される賞です。
髙光さんの発表演題は「アズキの着莢障害耐冷性に関わる稔性花粉数の遺伝学的解析」で,アズキの耐冷性の強化に関わる遺伝子領域を特定しました。この成果は,寒さに強い新品種の開発に応用され,将来,栽培北限地のアズキの安定生産に貢献できるものと期待されます。
また,澤田さんの発表演題は「アズキの開花期に関わるQTLの長日と低温への感受性の特徴付け」で,温度に反応した開花期の早晩性に関わる遺伝子領域を特定しました。この成果は,気温の年次変動に左右されない品質と収量の安定した新品種の開発に応用されるものと期待されます。
今回の受賞について,髙光さんは「今回の受賞を大変光栄に思うとともに,加藤先生をはじめご指導いただいた先生方,道総研の皆様に深く感謝いたします。今後も,今回の経験を活かし,新しいことを発見できるよう,研究に励んでいきたいと思います。」と述べ,澤田さんは「この度はこのような賞を受賞できたことを大変光栄に思います。加藤先生をはじめご指導いただいた先生方,道総研の皆様,研究でお世話になった同研究室の皆様に深く感謝いたします。」とそれぞれ喜びを語りました。
