10月11日(火),12日(水)の2日間にわたり,野生生物野外調査講習会を開催しました。
本講習会は「野生生物保全管理技術養成事業」の一環として行ったものです。野生生物の捕獲や種の同定,自動撮影カメラの設置等,野外調査で必要な基礎技術の習得を目的として,保全管理に関する業務を行う民間企業や行政機関の方を対象に実施し,本学学生を含め22名が参加しました。
1日目は,野生生物の捕獲法について,本学の浅利裕伸准教授による講義を実施した後,大学周辺の河畔林に移動して野ネズミのわなの掛け方を実践しました。
2日目は,前日に掛けたわなを回収し,捕獲したエゾヤチネズミやヒメネズミの同定から放獣までを学びました。また,みどりと花のセンター副館長の大熊勲氏にお越しいただき,自動撮影カメラの適切な設置方法を実践的に学びました。そして,本学の栁川久教授による環境DNA採取の実演を売買川で行った後,参加者が協力してコウモリ捕獲用のハープトラップの組み立て演習を行いました。
受講者からは,「座学の内容を踏まえてフィールドで実践でき,業務で役立つことを学べた」「普段触る機会の少ない調査器具の構造や使用方法を知ることができ,参考になった」と感想が寄せられました。