8月25日(土)おびひろ動物園において,「モモンガってなんだ?夕暮れモモンガ観察会」を帯広市との連携により実施しました。この観察会は,野生生物と人が共存できる社会の実現を目指す「農業共生圏高度専門家育成事業」の一環でもあり,モモンガの生態について学び,実際に観察をすることにより,身近な野生生物への理解を深めることを目的としています。
当日は雨天にも関わらず,25名の親子,動物園スタッフが参加しました。
はじめに,環境農学研究部門の浅利 裕伸特任講師が野生のエゾモモンガの生態について,また,おびひろ動物園の片桐飼育員が,エゾモモンガの人工飼育の取り組みについてそれぞれ紹介しました。
続いて,閉園後の動物園内でエゾモモンガの観察会を行いました。
日没前には,木に開いた穴の周りに落ちているフンや食べ跡等の痕跡のほか,園内を飛び回るコウモリを観察しました。
日没後,浅利特任講師の指導のもと懐中電灯の明かりを頼りにエゾモモンガを探すと,夜行性のエゾモモンガが巣箱から顔を出す場面や,木の間を滑空する姿を観察することができました。
参加者からは「身近にいることは知っていても,実際に見る機会のない野生動物を観察することができて有意義だった」等の声が聞かれ,野生生物に対する理解を深めてもらうことができました。
なお,今回のエゾモモンガの観察会は,専門家の指導のもと実施しました。個人で野生生物の観察を行う際には,野生生物の生活,周囲の生態系及び近隣住民等への影響がないように十分ご配慮ください。


