8月1日(水)~4日(土)の4日間にわたりマレーシアで開催されたThe 18th Asian Australasian Animal Production Congress (AAAP) 2018 Congress(第18回アジア大洋州畜産会議)において,378題のポスター発表の中から,大学院畜産学研究科 畜産科学専攻家畜生産科学コース1年の後藤 弥子さんが「Best Student Presentation Award」を受賞しました。受賞発表は「Calculation of Marbling Score by Image Analysis in Australian Lean Meat(オーストラリアの赤身肉における画像解析によるマーブリングスコアの算出)」です。
オーストラリアでは年間800万頭の牛のと畜及び格付が行われていますが,近年,客観化のため格付を自動化する動きがあります。これまで口田 圭吾教授(生命・食料科学研究部門)を中心に,ミラー型撮影装置による撮影で得られた枝肉横断面の高精細画像を用いて画像解析を行い,日本の和牛のような霜降りの多い品種では格付形質と画像解析値との強い相関を報告してきました。他方,脂肪交雑の少ないオーストラリア産牛枝肉では正確な画像解析を行えないことが課題となっていました。
後藤さんは,オーストラリア産の赤身肉においてより正確な画像解析を行うとともに,画像解析値から格付を正確に推定する方法を検証しました。今後は,推定精度のさらなる向上や自動格付システムの構築に向けた研究が期待されます。
後藤さんは,「この度の受賞を大変うれしく思います。本研究にあたり,ご指導いただいた口田先生ならびに研究室の皆さんに深く感謝いたします。今後も肉牛生産に貢献できる研究を続けていきたいです。」と受賞の喜びを語りました。