令和3年3月27日(土)から30日(火)までオンライン開催された第128回日本畜産学会大会において,本学大学院畜産学研究科博士前期課程畜産科学専攻家畜生産科学コース2年(受賞時1年)の石田恵香(さとか)さんが優秀発表賞を受賞しました。
本賞は,優秀演題賞にエントリーした研究発表の中から,書類審査及び発表審査を経て優れた発表者に対して授与される賞です。
石田さんの発表演題は,「ホルスタイン種の暑熱ストレス耐性改良のためのメッシュ農業気象データの応用」です。石田さんは,毎月の泌乳記録と気象記録を照合し,暑熱ストレスによる乳量の低下量を検出することで,雌牛個々の暑熱耐性を調べる研究に取り組んできました。発表した内容は,日本全国175農場のホルスタイン雌牛個々の約50万件に及ぶデータに対し,今回はじめて「メッシュ農業気象データ」の応用を試みた研究成果です。メッシュ農業気象データは,気象情報が農業現場で有効に活用されることを目指して,国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が開発・運用する気象データサービスシステムであり,石田さんの研究ではそれらの情報が乳用牛の暑熱耐性の遺伝的改良のために有効であることを明らかにしたことが評価されました。
石田さんは,「今回の受賞は萩谷先生をはじめとした先生方と同研究室のメンバーの協力があってこその受賞でした。研究と発表をサポートいただいた皆さんに感謝しています。ありがとうございました。」と受賞の喜びを語りました。