令和3年3月8日
帯広畜産大学は,新型コロナウイルス感染症拡大防御のため,本学学生及び教職員は一丸となって感染予防に取り組んでおります。
昨年,国内外で新型コロナウイルス感染症が拡大し,マスク着用と手指消毒の徹底等が日常生活の常識となりました。現在,日本国内でもワクチン接種が始まりましたが,感染予防に最大限の注意を払わなければならない状況は,今後もしばらく続くことが予想されます。
そうした中で,本学は,感染リスクを最大限に抑えながら教育研究活動を継続するため様々な対応をしてきました。昨年3月には新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し,事態の長期化を念頭に感染拡大の防止策を十分に講じた上で,教育研究活動を行うことを宣言しました。
まず,早期に新型コロナウイルス感染症対策の対応原則を策定・周知して意識啓発に努め,大学の対応はその都度ホームページや学生ポータルサイト等に掲載・周知し,対応活動基準表により大学の対応を見えるようにしました。また,全ての学生がオンライン授業を公平に受けられるよう,「インターネット環境の充実」「個別にPCやルーターの貸与」や「授業オンデマンドシステムの導入」などの対応をすることでオンライン講義システムによる授業を展開しました。さらに,これと並行して,前期後半(7月13日)から対面による実習授業,後期(10月1日)からは対面による講義(1年生及び2年生)も可能な方法(ハイブリッド型など)を構築し実践しています。
その結果,学生への前期授業評価アンケート等では,高い評価を得ることができ,GPA(学生の成績評価値)も前年と変わらない結果となりました。これは,教職員の熱意と努力に加えて,コロナ禍にあっても学生諸君の高い学習意欲の結果と認識しております。残念なことに,11月には学生4名の感染者が発生しましたが,学生及び教職員の感染防止の意識が高く,また対策を徹底していたことから,それ以上の広がりとはならずに終息することができました。その後も現在まで本学では新たな感染者は発生しておりません。
一部の方から大学独自のPCR検査等の検査実施の要望を承っております。しかしながら,十勝・帯広地域に感染者がほぼいない現在の状況下で繰り返しの検査を実施する意義などについて感染症の専門家を交え議論しました結果,令和3年度(令和3年4月以降)については,大学独自の検査は実施せず,全ての学生及び教職員の健康管理を義務づける等これまでの感染症対策をより徹底することに注力し,対面による実習授業・講義を充実することで,より多くの学生がキャンパスに来ていただけるようにしたいと考えています。
本学は,入学を希望される皆さまが安心して学業をはじめとする学生生活を続けられるよう支援していきます。皆さまには,入学式までの健康管理を徹底していただき,入学式,オリエンテーション,その後に開始されます授業に備えていただきたいと思います。
大学は,教育や研究の実践の場であるとともに,様々な人との交流により成長できる場でもあります。“With Corona”の時代であっても,大学生活が充実できるように努めてまいります。
入学を希望される皆さまは安心して本学に来て下さい。また,保護者の皆さまは本学の新型コロナウイルス感染症対策にご理解いただきますようお願いいたします。
国立大学法人帯広畜産大学長