7月28日(日),帯広市児童会館で開催された「夏休みわくわく教室」に本学の教員及び学生が参加し,科学実験教室を開催しました。
学生サークルの「科学実験ボランティアSVA」が,人間科学研究部門の小嶋道之教授と板谷篤司准教授の指導のもと,「人工イクラを作ろう」や「カラフルな水の層で虹を作ろう」など4つの実験を行いました。
このうちの「ホウレン草から異なる蛍光色の成分を分離・抽出してみよう」では,ホウレン草の葉緑体をエタノールで抽出したものに紫外線の光をあてると,赤色(蛍光)を観察できるという実験を行いました。ある物質では,外部から過剰なエネルギーが加わり励起状態(エネルギーが高い状態)となると,元の基底状態(エネルギーが低い状態)にもどる際に,余分なエネルギーを光(蛍光)として放出するため,このような現象を見ることができます。身近にある食べ物から,いつも目で見ているものとは異なる色をこの実験で観察することができ,子どもから大人までの幅広い参加者に驚きを感じてもらうことができました。
そのほか,液体を個体に変化させる化学反応を利用して人工イクラを作る実験や,シェービングクリームを使ってふわふわなスライムを作る実験,濃度の異なる着色した塩水を用いてカラフルな水の層を作る実験を行い,参加者は身近な物を使って不思議な体験をすることができました。
今回の実験教室で行ったように,不思議だと感じる体験の積み重ねにより,より多くの子ども達が理科に興味を持ち,好きになってもらえることを期待します。
「人工イクラを作ろう」
「カラフルな水の層で虹を作ろう」