2012年に開始されたJICA-帯広連携事業『パラグアイ国イタプア県における小規模酪農家強化プロジェクト』は,2018年3月を以て第1フェーズが終了し,去る3月8日(木)にステアリングコミッティ(運営委員会)がイタプア県庁にて開催されました。
運営委員会には,イタプア県知事,対象3市(コロネルボガード,ヘネラルアルティーガス,サンペドロデルパラナ)の市長及びカウンターパート,JICAパラグアイ事務所とJICAボランティア長期隊員(内野 江香,小林 夏実,恵木 徹,千葉 桃子),そして帯広畜産大学(支援教員: 木田 克弥教授,ロメロ ホシノ イサミ講師)が参加しました。
イタプア県知事は,イタプア県の酪農産業発展の礎を築いてくれたことに対する感謝の言葉が述べられ,隊員からは,本プロジェクトで重点的に取り組んできた搾乳衛生,飼料給与,繁殖管理の取り組みと成果について総括の報告が行われました。この中で,すべての市において乳質向上,繁殖管理の取り組み意識向上,そしてサイレージ製造が定着してきたこと,特に,コロネロボガード市では3月1日から,集乳所(クーラーステーション)設置による集乳とウニダス農協への出荷が開始できたことが報告されました。
これらの活動が高く評価され,イタプア県知事から感謝状が贈呈されたものです。
本プロジェクトには,プロジェクト開始から,現隊員を含む長期隊12名(卒業生と大学院生),短期隊33名(学部生)を派遣しており,派遣された隊員は,酪農の技術支援活動を通して,まさしく“グローバル人材育成”の貴重な体験を積んでいます。