畜産フィールド科学センター長木田 克弥教授(家畜・植物防疫研究室長)と弘進ゴム株式会社との共同開発による「家畜防疫対策用安全長靴」が商品化され,弘進ゴム(株)から発売されました。
農業・畜産業では,病原菌から作物や家畜を守ることが大切であり,特に感染経路を遮断し,感染の拡大を防ぐことが極めて重要です。
この度,共同開発した安全長靴は,業界標準の先芯より強い鋼製先芯を採用し,牛糞等が詰まりにくく,取れやすい靴底形状,靴についた菌を増やさない抗菌加工を施す等,長靴による病原体拡散防止ための様々な工夫がされています。
木田教授は,何度も試作品について,ATP化学発光検査(器具等の洗浄度調査に利用する汚れ(ATP値))と細菌培養検査による細菌残留数等防汚性評価試験を行い,汚れが残りにくいことを実証しました。
木田教授は「この長靴は,日本の家畜と農作物の防疫に大いに貢献し,農畜産業の発展に寄与できるものと,確信している。」と語っています。