「働くこと」を法はどのようにとらえてきたのか

「誰かに雇われて給与を得る」という働き方は、法的には「契約関係(雇用契約)」として成り立っています。「働くこと」に対する法の規律の歴史をたどると、人々の働き方やそれを取り巻く社会の移り変わりが読み解けます。こうした問題関心から、特に日本およびフランスにおける、近世以前の身分的な支配関係から近代の契約による雇用関係への移行について、法史学の観点から研究しています。また、現代の労働者の多様化と労働法の転換についても関心をもっています。