玄 学南 教授 XUAN Xuenan
My Dream犬バベシア症の制御法を確立すること
研究テーマ犬バベシア症に対する診断・治療・予防法の開発に関する研究
研究分野
獣医学, 寄生虫学, 原虫病学
キーワード
原虫, バベシア症, マダニ媒介感染症, 診断, 治療, ワクチン, 疫学調査
卒業研究として指導可能なテーマ
- 犬バベシア症に対する診断・治療・予防法の開発に関する研究
メッセージ
バベシア原虫の赤血球への侵入機構やマダニによる媒介機構にはまだ未解明の謎がたくさん残っています。このような謎を解き明かすことは、有効な治療法や予防法の開発につながります。当研究室では、原虫の全ゲノムデータベースを足掛かりに、この謎解きに挑んでいます。貧血に苦しんでいる犬達を救う研究を一緒にやってみたい人大歓迎です。
学位 | 農学博士 |
資格 | 獣医師(中国) |
自己紹介 |
中国吉林省出身です。1987年に来日し、約10年間は種々の動物のヘルペスウイルスのベクター化や組換えワクチン開発に関する研究に従事してきました。その後1997年に、現在の職場に移り、種々の原虫病に関する研究に従事しています。趣味は釣りです。 |
居室のある建物 | 総合研究棟4号館 |
部屋番号 | 109号室 |
メールアドレス | gen obihiro.ac.jp |
所属・担当
原虫病研究センター/国際連携協力部門/地球規模感染症学分野グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門学部(主な担当ユニット)獣医学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)獣医学専攻
研究紹介
バベシアという原虫は、赤血球内に寄生し、人や動物に貧血症を引き起こします。通常マダニの体内に潜んでいて、吸血時に血液中に注入され感染します。また、輸血時や傷口(闘牛・闘犬)から感染することもあります。日本では、特に犬のバベシア症が問題となっております。感染した犬は重度な貧血症を発症し、適宜な治療を怠ると死に至ることもあります。このような背景から、臨床獣医師から犬バベシア症に対する有効な診断や治療、予防法の開発が強く求められています。そこで、当研究室では病原原虫(Babesia gibsoni)の全ゲノムを解読し、独自に確立したゲノムデータベースを足掛かりに、正確な診断法や有効な治療法、そして予防用ワクチン開発に関する研究を精力的進めています。
現在取り組んでいる研究テーマ一覧
- バベシア症における宿主防御免疫機構の解明
- バベシア症における溶血性貧血発生機構の解明
- バベシア症に対する診断・治療・予防法の開発
- マダニ体内におけるバベシア原虫発育機構の解明と伝播阻止ワクチンの開発
- マダニ媒介原虫感染症の分子疫学調査
関連産業分野 | 獣医学, 診断薬, 治療薬, ワクチン |
所属学会 | 日本獣医学会, 日本寄生虫学会, 日本獣医寄生虫学会 |
学歴・職歴 | 1982年 延辺大学(中国) 獣医畜産学部 獣医学科 卒業 1987年 延辺大学 大学院農学研究科獣医学専攻 修士課程修了 1991年 東京大学 大学院農学研究科獣医学専攻 博士課程修了 1991年-1994年 (財)日本生物科学研究所 研究員 1994年-1997年 東京大学 農学部 外国人教員(文部省第3種客員) 1997年-2000年 帯広畜産大学 原虫病研究センター 助教 2000年-2005年 帯広畜産大学 原虫病研究センター 助教授 2005年- 現職 |