吉川 琢也 准教授 YOSHIKAWA Takuya

My Dreamバイオマスを上手に使う

研究テーマ化学工学に基づくバイオマスの処理と資源化

研究分野

化学工学, 反応工学, 環境プロセス工学

キーワード

バイオマス, 消化液, オルガノソルブ処理, 反応分離, リグニン

卒業研究として指導可能なテーマ

上記研究テーマについて、興味や希望に応じて相談します。

メッセージ

これまで、化学工学をベースにバイオマスの利用に関する研究を行ってきました。
化学工学は、モノを安く効率的に作るにはどうしよう?といった動機から始まった分野ですが、この課題解決型の視点は、将来どのような分野に進んでも、少なからず役に立つのではと思っています。
着任したばかりでまだ不慣れな部分もありますが、皆さんと一緒に取り組んでいけたらと思います。

学位 博士(工学)
自己紹介

札幌市出身です。化学工学をベースにバイオマスなどの炭素資源の有効利用に関する研究に取り組んできました。雄大な十勝でゴルフを始めれたらと思っています。

居室のある建物産学連携センター
部屋番号104号室
メールアドレス yoshikawa atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域環境農学研究部門/農業環境工学分野/農業環境工学系
学部(主な担当ユニット)農業環境工学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻農業環境工学コース

研究紹介

木や草などのバイオマスは、持続可能な炭素資源であり、循環型の地域づくりに向け、その有効利用が望まれています。植物細胞壁が、主にセルロース、リグニン、ヘミセルロースから構成されているように、バイオマスは一般に混合物です。
そのためバイオマス利用では、前処理としてバイオマスを構成成分へ分けることで、より高度な利用ができるようになります。これまでその手法について化学工学をベースに研究を行い、水と有機溶媒を用いた新しい処理法などを開発しています。
畜産・酪農業が盛んな十勝では、家畜の排せつ物の処理法として、メタン発酵が注目されています。メタン発酵では、投入量と同量の消化液が得られ、窒素やリンなどの肥料成分を含むため、液肥として散布されています。消化液の最適な利用プロセスについても研究を行っており、地域に根ざしたシステムに繋げることが目標です。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • メタン発酵消化液の処理と資源化
  • バイオマスの成分分離と各成分の有効利用
  • 木質系バイオマスからリグニンの単離と低分子化
関連産業分野 農業, 畜産, エネルギー
所属学会 化学工学会, 触媒学会, 石油学会, リグニン学会, セルロース学会
学歴・職歴 2008年 北海道大学 工学部 応用化学科 卒業
2010年 北海道大学 大学院工学研究科有機プロセス工学専攻 修士課程修了
2012-2013年 日本学術振興会 特別研究員(DC-2)
2013年 北海道大学 大学院総合化学院総合化学専攻 博士後期課程修了
2013年-2015年9月 北海道立総合研究機構 工業試験場 研究職員
2015年10月-2021年9月 北海道大学 大学院工学研究院 助教
2021年10月- 現職