得字 圭彦 准教授 TOKUJI Yoshihiko

研究テーマ1. 食品を食べた時に起きる遺伝子発現や腸内細菌叢の変化をとらえ,健康増進に役立つ機能や成分を探索する.
2. 作物の有用物質生産や環境応答にかかわる遺伝子の機能を研究してその能力を高める.

My Dream健康に役立つ作物や成分の探索と開発

所属・担当

研究域人間科学研究部門/自然科学・体育学分野/自然科学・体育学系産学連携センター/共同利用設備ステーション長
研究分野 食品科学, 植物生理学, 分子生物学
キーワード トランスクリプトーム, 分化全能性, 食品機能, ニンジン, シロイヌナズナ, イネ, マイタケ, DNAのメチル化

研究紹介

<食品科学分野>
トランスクリプトーム解析による食品機能性評価および探索を、他研究機関や企業との共同研究ですすめてきました。これまで、ワインパミス、スイートコーン、ソバスプラウト、ミカンβクリプトキサンチンなどの食品機能を評価・研究してきました。また、道総研林産試験場で新たに開発されたマイタケ品種について、代謝改善機能やプレバイオティクス効果を研究しています。

<植物科学分野>
植物の体細胞のリプログラミングにおけるエピジェネティックな制御についてニンジンやシロイヌナズナを用いた研究を行い、DNAのメチル化・脱メチル化が体細胞からの胚発生や器官細分化など多分化能獲得および喪失に重要であることを明らかにしました。また、イネの枝分かれの制御に関わる輸送体タンパクが気孔の閉鎖にも関与することを明らかにしてきました。

GeneChipによるトランスクリプトーム解析と、DGGEによる菌叢解析

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • アレルギー症状軽減米の培養細胞による評価法
  • 寒冷地栽培された落花生に常在する微生物叢の研究
関連産業分野 食品, 農業
学位 博士(理学)
自己紹介

北海道出身です。これまで植物細胞の分化全能性や、枝分かれのメカニズムを研究してきました、また、トランスクリプトームを用いた食品の機能性評価や探索を行ってきました。趣味は釣りと音楽です。

居室のある建物総合研究棟Ⅰ号館
部屋番号N1302-2
メールアドレス tokuji atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • アレルギー軽減米の研究
  • ミルクホエイペプチドの機能性
  • 果実の皮にあるオレアノール酸の機能性
  • 植物細胞の全能性とDNAのメチル化について

メッセージ

担当科目は分子生物学,遺伝子工学,生物学実験,生物学概論。
植物,動物,微生物と幅広い材料を使って研究しています。学生には自主性を持って研究してもらいたいです。誰かに言われてやるのではなく,自ら考えて問題を解決する能力を養ってほしいと思います。