丸藤 亜寿紗 准教授 GANDO Azusa

研究テーマニュートリノの性質を探る/ニュートリノをツールとして使う

My Dreamニュートリノからこの世界を理解する

所属・担当

研究域人間科学研究部門/自然科学・体育学分野/自然科学・体育学系
研究分野 素粒子・原子核実験, 地球物理
キーワード ニュートリノ, 稀崩壊探索, 低バックグラウンド下での測定, 放射線測定, 検出器開発

研究紹介

素粒子の一つであるニュートリノは、宇宙のなかで光の次に数の多い素粒子で、宇宙や太陽、地球、そしてあなたの体でも生成され、空間を飛び交っています。物質とほとんど反応しないため、他の素粒子と比較してその性質がよくわかっていません。その中でも"マヨラナ性"を調べることは、宇宙が反物質ではなく、物質でできていることを解明する鍵になります。一方、なんでもすり抜けていく性質を、これまで見えなかったものを観測する手段として利用することもできます。たくさんのニュートリノを捕まえるには大きな装置が必要です。カムランドという1000トンの液体シンチレータ(光る油)を使った大型検出器でニュートリノの謎を探っています。国際共同研究で日米蘭約60人の研究者が参加しています。
大型実験には小さな実験や研究開発の積み重ねが必要です。新たな芽を探るべく、検出器開発や極低背景事象の環境構築も行なっています。

カムランド検出器内部(測定中は光を入れられないので見られません)。鈍く光っているのが光電子増倍管という光検出器。
カムランド禅800実験開始準備中の一コマ

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • ニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊探索(KamLAND-Zen実験)
  • ヨウ化ストロンチウム結晶を用いた二重電子捕獲探の開発研究
  • 超伝導転移端センサーを用いたスズの二重電子捕獲探索
  • ガドリニウム結晶を用いた二重ベータ崩壊探索
所属学会 日本物理学会, 高エネルギー物理学研究者会議
学位 博士(理学)
資格 二級ボイラー技士, 危険物取扱者(乙種第4類), 高圧ガス製造保安責任者丙種化学(特別試験科目)
自己紹介

専門は素粒子実験。岐阜県飛騨市神岡町にあるカムランドという検出器でニュートリノの研究をしています。十勝地方は初めてなので、温泉やおいしいもの巡りを楽しみたいです。

居室のある建物総合研究棟I号館
メールアドレス azusa atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 放射線測定に関する研究開発