開催目的
野生生物と人との軋轢は,獣害問題,外来種問題,生息地悪化の問題など多岐に及んでおり,解決すべき問題は今後も多様化していく可能性があります。さらに,軋轢が起こっている地域や種,そこに暮らす地域性などが異なることから,問題解決のためのマニュアルを作ることは困難です。そのため,その地域の住民や行政,企業,研究教育機関などがそれぞれの立場から問題に取り組み,複合的な視点から解決策を検討していくことが今後より必要になると思われます。しかし,ステークホルダーが増えることにより計画を実行させるという行動への発展が困難になるという課題があります。
一方で,近年「ナッジ」と呼ばれる行動デザイン手法が注目されています。「ナッジ」は強制的に行動を促すのではなく,望ましい行動をそっと後押しする手法として知られており,公共施設等さまざまな場面で用いられています。
本講習会では,人に伝え,行動を促す手法である「ナッジ」の解説と事例について学び,協働による野生生物と人との軋轢の軽減,解消を推進することを目指します。
対象者
- 野生生物問題で地域住民等へ「伝える」ことに悩んでいる行政機関担当者の方
(農林課・環境生活課等の担当者,学芸員,動物園・博物館スタッフなど) - 環境系業務で行動変容や人への伝え方に関心がある方
開催内容
- 講義「行動デザイン・ナッジ理論-基礎編-」
- ワークショップ「行動デザイン・ナッジ理論-応用編-」
詳細は開催要項をご覧ください。
募集人数
30名(先着)
開催日
令和6年1月16日(火)14:00~17:15
申込方法
下記の申込フォームからお申込みください。
申込期間:令和5年11月20日(月)~令和5年12月20日(水)
※申し込みフォームからのお申込みができない場合は,word形式の受講申込み書をお送りいたしますので,下記お問合せ先へメールにてご連絡ください。
お問合せ
教務課 社会人教育係
Email:wildlife@obihiro.ac.jp
Tel:0155-49-5325