10月19日(木)「とかちプラザ」(帯広駅前)視聴覚室において,本学人間科学研究部門が帯広市教育委員会と連携し,「2017ちくだい教養人間講座」(第1回)を開催しました。
この公開講座は,人間科学研究部門の教員が,専門とする分野や興味のある分野について,その知見を十勝の皆様に広めることを目的として毎年秋に開催しており,今年で10年目となります。
今年の講座は,「技術と文化」というテーマのもと,全3回の講演がおこなわれます。第1回は,室蘭工業大学臺丸谷 政志(だいまるや まさし)名誉教授をお招きし「日本刀の科学―科学的合理性と機能美」というタイトルでご講演いただきました。
臺丸谷名誉教授は,刀の各部分の名称の説明から,刀の歴史に触れ,さらに実際に刀で斬りつける時に中心的に使う部分である物打ち(ものうち)が,刀のどこの部分に当たるのかを科学的に計測し,衝撃工学の観点から刀身と切先の境界線である横手筋(よこてすじ)から18センチメートル(6寸)前後であることを解説されました。
また,「単刀直入」,「真剣勝負」,「そりが合わない」等刀にまつわる言葉だけで,面白いストーリーを話し,参加者の笑いを誘っていました。
この公開講座,第2回は10月26日(木),本学人間科学研究部門の平舘 善明准教授による『「技術」ってナンダ?-「百学連環」からAIまで』,第3回は11月2日(木),本学同部門の平田 昌弘准教授による「乳文化の科学―ユーラシア大陸の事例を通じて」を,いずれも「とかちプラザ」視聴覚室において開催します。
