岩﨑遼太准教授(獣医学研究部門)の論文が、国際学術誌「Journal of Veterinary Internal Medicine」において、年間の「Top Viewed Article(閲覧数上位10%論文)」に選出されました。
「Journal of Veterinary Internal Medicine」は、獣医内科学分野における国際的な学術誌であり、世界中の研究者・臨床獣医師に広く読まれています。今回選出された「Top Viewed Article」は、掲載論文の中でも特に多く閲覧され、関心を集めた研究成果に贈られるものです。
今回選出された論文は、「Predictive factors associated with short-term mortality in cats with feline infectious peritonitis treated with remdesivir or GS-441524 of both」で、2025年1月に同誌へ掲載されました。猫伝染性腹膜炎(FIP)に対するレムデシビルやGS-441524という抗ウイルス薬を用いた場合の治療効果と短期予後予測に関する研究であり、これらの薬剤で治療した場合の短期死亡率と、予後指標としての乳酸脱水素酵素(LDH)測定の有用性について明らかにしたものです。
岩崎准教授は、「FIPは猫にとって命に関わる重大な疾患ですが、レムデシビルやGS-441524が使われるようになって生存率が劇的に向上しました。しかし、中には薬が効かずに残念ながら亡くなってしまうケースもあります。国内外で大きな問題となっている疾患ということで、本論文は世界中の多くの臨床医や研究者に興味を持っていただけたのではないかと思っています。今回はFIP臨床研究の最前線で活躍されている先生方とともに、多くの症例を解析することで成果を発表することができました。引き続き、伴侶動物である犬や猫、そしてご家族の皆様のお力になれるような臨床研究を行っていきたいと思います。」とコメントしています。
