令和8年3月5日(木)、帯広畜産大学において、本年3月末をもって本学を退職される、生命・食料科学研究部門の花田正明教授による最終講義が開催されました。本講義は、対面とオンラインの併用で実施され、教職員や学生、関係者など約160名が参加しました。
講義では、演題「草資源からの家畜生産の重要性と課題(Importance and challenges of ruminant production from grasses)」のもと、反すう家畜による食料生産の役割について解説が行われました。花田教授は、牛や羊などの反すう家畜が持つ第一胃(ルーメン)内の微生物の働きによって、草などの植物資源を効率的に利用し、動物性タンパク質を生産できる仕組みについて説明しました。
また、世界の家畜生産において反すう家畜が重要な役割を担っていることや、牧草地や農業副産物など、人が直接利用できない資源を食料へと変換できる点について紹介しました。一方で、草地の荒廃や土地利用の変化、さらには気候変動による高温や干ばつなどが家畜生産に与える影響にも触れ、持続可能な畜産の実現に向けた課題について解説しました。
講義の最後には「回想と感謝」と題したスライドが映し出され、これまで研究や教育に携わる中で関わってきた学生や共同研究者との思い出が紹介されました。
その後、仙北谷副学長から花田教授へ長年の教育・研究への多大な貢献に対する謝辞が述べられた後、関係者から花束が贈呈され、会場からは温かい拍手が送られました。





