令和7年9月12日(金)~15日(月)に岐阜大学で開催された日本畜産学会第133回大会において、稲垣凌吾さん(大学院博士前期課程畜産科学専攻1年、指導教員:萩谷功一教授)が優秀発表賞を受賞しました。
この賞は、日本畜産学会の選考委員会による審査を経て、若手研究者の優れた発表に対して授与される賞です。
稲垣さんの発表演題は、「ホルスタイン種雄牛における精液性状形質の近交退化に関連するゲノム領域の解析」です。
乳牛は経済性を重視した遺伝的選抜により改良が進んできましたが、その一方で遺伝的多様性の低下や近親交配が課題となっています。稲垣さんは、選抜によって遺伝的多様性が低下したゲノム領域や、近親交配によって雄牛の繁殖能力を低下させるゲノム領域を特定しました。これにより、経済的な有利な交配組み合わせを推奨など、酪農産業におけるゲノム情報の新たな活用が期待されます。
受賞にあたり、稲垣さんは、「本研究を進めるにあたり、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。これからも研究に励んでまいります。」と喜びを語りました。
