本学では,産業動物総合画像診断システムとして,画像診断と特殊診断の機能を搭載する2種類の診断車を導入しました。
4月17日(火)に産業動物飼育棟前において,公開見学会を行い,グローバルアグロメディシン研究センターの南保泰雄教授から各車両の特徴や今後の展開等について説明しました。
1号車のショートボディ車両は,X線透視装置や超音波画像診断装置等の大型機器を搭載しており,高度画像診断,超音波診断等を行い,それを基に治療,手術が出来る「移動型診療室」として整備しました。また,2号車のロングボディ車両は,血液検査機器,クリーンベンチを備え1号車での診断を基に,更に詳細な病原体検査,遺伝子検査を行うことで病気を確定するほか,内視鏡下人工授精・受精卵移植等最先端の生殖医療が行える「移動型検査室」として整備しました。2台で往診することで,遠隔地での迅速な高度診療が可能になります。
このことにより,帯広畜産大学は産業動物に対して総合的な獣医療の提供を行います。更に,獣医学分野でトップレベル大学から招聘する産業動物臨床獣医師とともに,生産牧場での産業動物(牛・馬)を対象とする画像診断をベースとする診療等を広域で実施することで,国際水準を満たすよう,産業動物獣医療の教育・研究の拡充を図ります。


