ゼニガタアザラシ研究グループ(学生サークル)による帯広市民大学講座「ゼニガタアザラシ知ッテル?」を,10月21日及び11月4日の2日間にわたり,おびひろ動物園で計3回開催しました。
本事業は,本学の学生サークルとして36年の歴史をもつ「ゼニガタアザラシ研究グループ」の田村 響平代表が企画したもので,ゼニガタアザラシを始めとする野生動物への理解を深めることを目的として開催しました。
同グループは,おびひろ動物園で飼育されているゴマフアザラシ舎の前で,ゼニガタアザラシやゴマフアザラシの骨格標本や毛皮等を展示し,来園者に積極的に声をかけながら,アザラシの生態について紹介しました。
園内の動物園センターでは,スライドを使った講義も開催しました。日本に定住する唯一のアザラシであるゼニガタアザラシは,主な生息地である襟裳岬において漁業被害の原因となっていることを紹介しました。田村代表は,乱獲により個体数が減ったゼニガタアザラシを保護することで,漁業被害の拡大にもつながっていることを例に挙げながら,「人と野生生物の共存は簡単ではない。多くの人に関心を持ってほしい。」と参加者に語りました。