北海道畜産草地学会第13回大会(12月7日(土)~8日(日):北海道大学 学術交流会館)において、畜産科学課程家畜生産科学ユニット4年の小保方萌々さん(指導教員:川島千帆教授)がベストプレゼンテーション賞を受賞しました。
本賞は、学生会員による発表者の中から優れた講演を行った3名を選出し授与される賞で、18名の候補者の中から、北本さんが選出されました。
小保方さんの発表演題は、「2週齢の乳用雌子牛に対する育成牛のルーメン液投与による発育効果の検証」です。乳用雌子牛において、固形飼料からのエネルギー吸収が本格的に始まる前の2週齢に、同じ乾草を給与している育成牛のルーメン液を投与したところ、固形飼料の採食量が増加し、増体につながることが明らかになりました。
本研究は、子牛が親牛などから舐められることでルーメン内微生物の移行を受け、固形飼料の消化が可能になるという自然界の状況と、生後間もない母子分離が一般的に行われている酪農場の飼育管理との違いに疑問を抱き、着想に至ったものです。本研究の成果は、アニマルウェルフェアに配慮した哺乳子牛の飼育管理技術の発展に寄与するものと考えられます。
小保方さんは、「ご協力いただいた牧場の皆さん、研究室の皆さん、川島先生ありがとうございました。ルーメン液投与が、実際に現場で行われるきっかけになれば嬉しいです。」と受賞の喜びを語りました。