原虫トキソプラズマはネコからヒトに感染する身近な寄生虫で、世界の人口の約3分の1以上が体内にトキソプラズマを抱えているとされています。ヒトの体内に潜伏感染しているトキソプラズマが、宿主の免疫の低下時に再活性化する分子メカニズムは不明な点が多く、発症予防技術は開発されていません。
帯広畜産大学原虫病研究センター加藤健太郎客員教授(東北大学大学院農学研究科動物環境管理学分野の加藤健太郎教授)と旭川医科大学医学部感染症学講座寄生虫学分野の伴戸寛徳准教授の共同研究グループは、この再活性化の際に発現する原虫蛋白質群に着目し、様々な種類の遺伝子組換え原虫を作製して遺伝子組換え原虫の性質を解析することで、再活性化で重要な役割を担う原虫蛋白質の同定に成功しました。本成果は、トキソプラズマ症発症予防技術の新規開発につながるものです。
本件は、東北大学、旭川医科大学との共同プレスリリースを行いました。
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