北海道畜産草地学会第12回大会(12月9日(土)~10日(日):北海道大学 学術交流会館)において,畜産科学課程環境生態学ユニット4年の北本比呂人さん(指導教員:川村健介准教授)がベストプレゼンテーション賞を受賞しました。
本賞は,学生会員による発表者の中から優れた講演を行った3名を選出し授与される賞で,12名の候補者の中から,北本さんが選出されました。
北本さんの発表演題は,「放牧地における牛と糞の空間分布パターンの関係」です。牛に装着したGPS首輪の位置情報とドローン空撮画像から検出した牛糞の分布位置から,ストリップ放牧における放牧牛の滞在場所と牛糞の空間分布パターンの関係を明らかにしました。
本研究の成果は,放牧牛の空間選択性(利用する・しない場所)を操作することで,牛糞の空間分布パターンの操作技術へ応用も可能であると考えられます。例えば,牛糞の空間分布を上手にコントロールすることで,GHG排出の低減が省力的に行うこと等ができる。一方で,牛糞を草地全体にばらつかせることで牧草生産性の向上を図ることができ,今後,牛糞の空間分布パターンを操作する技術に発展させることで,草地生態系の保全(環境負荷低減)と持続的な利用(生産性向上)に貢献することが期待されます。
北本さんは,「この度はこのような賞をいただき誠に光栄に思います。この受賞は,ご指導いただいた先生方や,フィールド調査にご協力をいただいた内藤農場の皆様,そして研究室及び環境生態学ユニットの皆様あってのものです。この研究が今後の畜産業の発展に役立てばうれしいです。」と受賞の喜びを語りました。