このたび,大学構内の酒蔵「碧雲蔵」で実施している令和5年度の「学生の酒造りプロジェクト」による日本酒,特別純米「萠宥(ほうゆう)」が完成しました。
本プロジェクトは,本学の学生が碧雲蔵で実際の醸造を現場で学び,自身の研究の考察への活用をはじめ、高い職業意識の育成を図ることを目的としたインターンシップとして実施しているもので,今年度で3回目となります。
完成した日本酒について,上川大雪酒造株式会社の若山健一郎杜氏は「昨年までは「純米吟醸」,今年は「特別純米」なので,味わいも変わります。碧雲蔵の柔らかな水の特徴を上手くマッチしたお酒になっており,昨年と比べても,旨味の部分で充実していると思います。」と出来栄えを語りました。
9月27日(水)には,碧雲蔵で学生によるラベル貼り等の仕上げ作業の公開が行われ,完成した日本酒を披露しました。
プロジェクトに参加した畜産科学課程3年の林慶太さんは,「6月に仕込みを始めて3ヶ月,遂に完成を迎えることが出来ました。ここまで,色々な人の苦労が積み重なってできた作品だと思うので,この酒造りの工程を思い出しながら飲みたいと思います」と語りました。
ラベルのデザインは,日本酒の名前の元となった萠宥寮(女子寮)の学生に公募したもので,畜産科学課程4年の山本みづきさんがイラストを,同2年の川﨑朱莉さんが「萠宥」の文字の揮毫を担当しました。デザインは,畜大生にとって身近な「朋友」である馬を描いたものとなっています。
特別純米「萠宥」は,10月10日(火)より帯広畜産大学生活協同組合にて販売され,売上の一部は本学の教育研究に活用されます。
帯広畜産大学生活協同組合の金森店長は,「学生の想いが込められたお酒だと思います。昨年の純米吟醸酒「碧雲」も並行して販売するので,ぜひ飲み比べもしていただければと思います。」と販売への意気込みを語りました。
※販売については帯広畜産大学生活協同組合HPをご覧ください。
https://chikudai.raku-uru.jp/