11月19日(日)に,帯広畜産大学農業共生圏高度専門家育成事業の一環として,エゾリスを始めとする野生動物と人間との適切な距離感を学びながら,エゾリスの撮影テクニックを学ぶ「はじめてのエゾリス撮影テクニック講座」を十勝毎日新聞社の協力のもとに開催しました。
十勝において,野生動物は非常に身近な隣人として,人の生活圏に溶け込んでおり,特にエゾリスは,写真愛好家にとって大変魅力的な被写体として愛されています。しかし,その愛らしい姿を撮影しようとするあまり,野生動物の生活空間に入り込み,餌付け等を行う姿がしばしば見られ,問題となっています。
本講座では,最初に十勝毎日新聞社の塩原 真カメラマンを講師に,野生動物を撮影する際の心構えを説明した後,本学構内でエゾリスの撮影会を行いました。
続いて,浅利 裕伸特任講師(本学環境生態学分野)によるエゾリスの生態講座を行い,エゾリスの繁殖期や行動しやすい時間帯について紹介するとともに,人と動物に共通して感染する病気や野生動物のロードキル(交通事故)について説明しました。
参加者からは,「写真だけでなく,生態についても学べる良い講座だった。」「餌付けが良くないことが分かった。車の通行にも注意したい。」といった感想が寄せられ,野生動物についての理解を深めていただく事ができました。

