昨年度に引き続き大学構内の碧雲蔵で実施している,令和4年度「学生の酒造りプロジェクト」による純米吟醸酒「碧雲」が完成しました。
本プロジェクトは,酒造りを通じた実践的な教育の場として,学生が実際の現場で酒造りを経験することで,卒業研究の課題設定や考察への活用をはじめ,高い職業意識の育成を図ることを目的にインターンシップとして実施しているものです。
今年度は10名の学生が,上川大雪酒造株式会社の川端慎治総杜氏(本学客員教授),若山健一郎杜氏,山根桃華杜氏補佐(大学院博士後期課程2年)ら職人から直接指導を受けながら,清酒製造に参加しました。
10月5日には,仕上げ作業のラベル貼りと箱詰めが行われ,完成した日本酒を公開しました。酒造りに参加した畜産科学課程4年の森純希さんは「若者の日本酒離れが進んでいると言われている中で,自分たちのような若い大学生の酒造りによって完成した日本酒が実際に製品として世の中に出ることで日本酒業界に還元できれば嬉しい。」,同4年の増田瑞紀さんは「酒造りは職人の技や積み重ねてきた伝統によって出来ていることを実感。工程の途中で行った試飲の味も美味しかったので,完成品の味も楽しみ。」と語りました。
上川大雪酒造株式会社との共同研究を実施している生命・食料科学研究部門の菅原雅之准教授は「無事に完成して良かった。プロジェクトには菅原研究室の学生も多く参加していたので,この経験を今後の自身の研究に活かして欲しい。」と学生の学びに手応えを感じていました。
また,純米吟醸酒「碧雲」のラベルデザインの考案を担当した畜産科学課程2年の田中萌さんは「牛・馬・豚・人が一緒に乾杯している姿をデザインした。畜大らしさが一目でわかるように考えた。実物を見ると,デザインが形になった実感が湧いて嬉しい。」と語りました。
なお,純米吟醸酒「碧雲」は,10月11日より,帯広畜産大学生活協同組合にて販売され,売上の一部は本学の教育研究に活用されます。
※販売については帯広畜産大学生活協同組合HPをご覧ください。
https://chikudai.raku-uru.jp/