6月15日(土)に,帯広畜産大学と北海道中小企業家同友会とかち支部が連携して,十勝管内の畑作農家および企業を巡るバスツアー「十勝旅~初夏の小麦編~」を開催しました。本事業は,学生の十勝についての知識を深め,より充実した学生生活を過ごしてもらうことを目的として実施したもので,1年生を中心とした在学生25名が参加しました。
今回のバスツアーでは,小麦の生産から加工,販売に至るまでの現場を見学するとともに,各企業のこだわりや十勝の農業にかける想いについて,実際に経営者の方々から経験談を交えてお話いただきました。
主に小麦の製粉を行うアグリシステム㈱(芽室町)では「オーガニックで栄養価の高い国産小麦の価値や可能性」について,㈱山本忠信商店(音更町)では「コミュニケーションを大切にした農業への取り組み」や経営のビジョンについて説明があったほか,学生たちは同日開催された十勝産食材を使用した飲食・物販ブースが立ち並ぶ山忠祭りにも参加しました。また,主に小麦の生産・加工を行っている前田農産食品合資会社(本別町)では,「冬期における働き方の工夫」や「消費者が手に取りやすい製品・品種づくり」について,十勝産小麦のみを使用したパンの製造・販売を行う㈱満寿屋商店(帯広市)では,「地産地消の取り組みによる地域ブランドとしての農産物の価値向上」について説明があり,バスツアーの最後は十勝で活躍する経営者との意見交換会も行いました。
参加した学生からは,「企業によりそれぞれ重要視するところが違っていて印象的だった。」「大学の講義とは違う角度からの話を聞くことができ,大変勉強になった。」「十勝に貢献できるなにかをしてみたい。」などといった感想が寄せられ,学生にとって多くの気づきを得られた一日となりました。