官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」第8期に五嶋 大介さん(大学院畜産学研究科修士課程1年)が選ばれました。本学では6人目の採用者となります。
本プログラムは,日本人学生の海外留学促進・グローバル人材の育成を図るため国と企業が連携し,平成26年度に創設された海外留学奨学金制度(給付型)です。従来の奨学金制度とは異なり,学問留学だけでなく,インターンシップ,ボランティアやフィールドワーク等単位認定できない活動も対象となっており,学生自身が主体的に留学計画を立案することが可能となっているほか,将来の日本に求められる資質や能力を伸ばすため,各界及び企業のリーダーによる指導を受けることができます。
今回の募集では,全国244校の大学等から1,509人の応募があり,書類による1次審査,面接による2次審査を経て,最終的に458人が選ばれました。
五嶋さんは,小学生の頃からパン職人を目指しており,本学でもパンの研究を行ってきました。平成28年8月には,共同研究を行っている満寿屋商店(帯広市)と新商品を開発したほか,パン店でのアルバイトも続けてきました。このプログラムで4月からの5ヶ月間,夢の1つである「誰が食べても美味しいと思えるパンを作る」を叶える為には,小麦アレルギーをもつ消費者を無視できないと,グルテンフリー食品への関心が高いアメリカのアイダホ大学で研究を行います。また,日本とアメリカのグルテンフリーパンや通常のパンの違いや嗜好性についても調査を行い,日本のパンの発信にも努めてきます。
アイダホ大学での活動終了後は,10月からWWOOF (World-Wide Opportunities on Organic Farms)でファームステイを行い,野菜の栽培,鶏の飼育,それらを用いたパン等の加工品の製造を学び,来年1月に帰国します。
五嶋さんは,「現在,大学でパンの研究をしているが,留学で更に研究技術を身につけ,今後に役立てたい。また,将来働く上で,今回の調査で得られた経験やデータを用いて,海外での日本のパンの更なる普及に努めたい。」と抱負を語りました。
3月27日(火)には,奥田 潔学長へアメリカでの活動予定の報告をし,学長からは「大変な渡航前の準備も含めてが留学。文化の違いに慣れるまで苦労もあると思うが,ぜひ頑張ってきてください。」と励ましの言葉がありました。