4月10日(月)帯広市民文化ホールにおいて,ノーベル物理学賞を受賞された小林 誠先生(高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授)をお招きしてリベラルアーツ講演会を開催しました。
この講演会は,新入生の学問や研究の動機付けの契機として,幅広い教養(リベラルアーツ)を身に付けてもらうという趣旨に加え,広く市民の方々にも開放し,生涯学習の場,大学と地域住民との交流の場としても開催しました。
講演会に先立ち,本学奥田 潔学長から「本学の農畜産分野とは,全く異なる基礎物理学の話を聞くことは,学際的分野への探求心を触発する絶好の機会である。」と挨拶がありました。
小林先生は,約1時間にわたり,物質と対をなす反物質が原理的には存在すること等素粒子物理学の歴史とその魅力,宇宙の起源の謎についてご講演されました。
講演終了後には,新入生をはじめ,多くの方から質問があり,小林先生は,学生からの質問に対して,「大学時代に専門分野を一生懸命勉強することが大切です。学ぶことは無限にあります。」とエールを送られました。
この講演会には,学生,教職員,一般市民ら約1,300人が参加し,普段聞くことができない素粒子の話や,研究を継続させる秘訣等を知ることができる貴重な機会となりました。
また,小林先生は,4月11日(火)午前に,奥田学長の案内で本学産業動物臨床施設や原虫病研究センター等キャンパス内を視察されました。


