1月11日(金)に講堂において,本学同窓生の福島県飯館村菅野 典雄村長をお招きし,帯広畜産大学同窓会主催の特別講演会を開催しました。学生のキャリア教育の一環として開催したものですが,同窓生や一般にも開放し,聴講いただきました。
菅野村長は,2011年の福島第1原発事故で全村避難を強いられたことを説明し,「起きてしまったことを悔いても解決しない。前向きに考え,マイナスをプラスに変えることが大切。」と訴えました。また,飯館村では3月11日を「あたりまえをありがたいと思う日」に制定したことを紹介しました。震災の経験で,ありふれた日常の価値がいかに大切かを知り,あたりまえの毎日を大切に暮らし,その尊さを未来に伝えていきたいと話しました 。
学生には,体と頭と心の3つをよく使って欲しいと呼びかけました。「現代は便利すぎて心を使う機会が少ない。これからの時代は自分自身で柔軟に考え,行動する事が非常に大切になる。その為にも,いつも心を使い,感性を磨いて欲しい。」と熱く語りました。
多くのエピソードや事例を交えての講演に,約250人の来場者は熱心に聞き入りました。