中長期的な目標
教員の年齢層を44歳以下,45歳以上54歳以下,55歳以上の3層に区分し,大学全体の各区分の人数比率がほぼ同率(33%程度)の状態を維持するとともに,2032年度までに研究域各研究部門及び研究施設毎の人数比率も同様とする。また,同人数比率を維持しつつ39歳以下の若手研究者を積極的に採用する。
目標の考え方
本学は,食料の生産性向上と安全性の確保,食と農のグローバル化,SDGs達成への貢献等,農学の特定の学問分野の推進のみでは解決できない諸課題に対応するため,教員所属組織として大部門制の「研究域」を設置し,専門分野がそれぞれ異なる若手・中堅・シニアの教員が一丸となって全学的に獣医農畜産融合の研究領域を推進できる体制を構築している。この体制の下で若手研究者を育成しつつ融合領域の研究を推進するために,教員の年代構成は各年齢層の人数が均衡であることが適正と判断した。
また,第3期中期目標・計画期間においては,若手研究者の採用比率を年平均60%とする計画を掲げ,各年齢層の人数比率が均衡となるよう採用人事等を進めるとともに,助教を組織的に育成するためのメンター制度の導入,助教採用後3年間の研究専念のための環境整備等,若手研究者の育成方策を実施してきた。この結果,大学全体の各年齢層の人数比率はほぼ均衡となり,今後は大学全体の人数比率を維持しつつ,研究域研究部門等毎の人数比率を均衡させることを目指す。
【2025年5月現在の状況と今後の展望】
2025年5月時点において、大学全体の各年齢層の人数比率(表1)及び研究域各研究部門等の人数比率(表2)は以下のとおりである。第4期中期目標・計画期間において、想定外の若手職員離職 があったことから、44歳以下の人数比率が低くなっている。
今後は、退職教員ポストの若手教員採用や、令和4年度からダイバーシティ推進室で実施している生え抜きキャリアパス制度(本学出身者の特任助教採用)により、目標である2032年度時点において各区分の割合がほぼ均衡になる見込み である。
表1:大学全体の状況 令和7年5月1日現在
| 区分 | 44歳以下 (うち39歳以下) |
45歳~54歳 | 55歳以上 | 計 |
| 大学全体 |
34人(26.4%)(15人:11.6%) |
48人(37.2%) | 47人(36.4%) | 129人(100%) |
表2:研究域各研究部門等の状況 令和7年5月1日現在
| 区分 | 44歳以下 | 45歳~54歳 | 55歳以上 | 計 |
| 獣医学 | 12人(36.4%) | 11人(33.3%) | 10人(30.3%) | 33人(100%) |
| 生命・食料科学 | 6人(20.0%) | 9人(30.0%) | 15人(50.0%) | 30人(100%) |
| 環境農学 | 9人(26.5%) | 14人(41.2%) | 11人(32.4%) | 34人(100%) |
| 人間科学 | 5人(20.8%) | 12人(50.0%) | 7人(29.2%) | 24人(100%) |
| 原虫病研究センター | 2人(25.0%) | 2人(25.0%) | 4人(50.0%) | 8人(100%) |