8月20日~30日の10日間の日程で,ウィスコンシン大学の学生を対象としたオンラインサマープログラム“UW Food Systems and the Environment in Northern Japan-Summer 2021”を開催し,14名の学生が参加しました。
このプログラムは,2018年より本学教員とウィスコンシン大学教員が連携して実施しているもので,北海道とウィスコンシン州それぞれの農畜産業やフードシステムについて学ぶとともに異文化理解を深めることを目的としています。
本来このプログラムは,ウィスコンシン大学の学生が帯広に滞在し,講義テーマと関連する農家や食品加工工場への訪問,登山体験を通じた北海道の地形観察など,体験を通じて学びを深めることに重点をおいたものでしたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,昨年度は中止となり,今年度は初のオンライン開催となりました。
学生が最も学びを深める「リアルな体験」をオンラインでいかに体感してもらうか,オンライン講義でのアクティブラーニング手法,10時間の時差など,様々な課題がありましたが,本学教員とウィスコンシン大学教員が何度も意見交換を重ねプログラムのオンライン化に取り組みました。
最終的には,オンデマンドによる事前学習教材として,日本紹介動画5本,バーチャルフィールドトリップ動画9本,オンライン講義でのディカッションを深めるための録画講義15本を作成し,極力時差による学習不足がなくなるように配慮し,オンライン講義ではツールを使ったアクティブラーニングや本学の学生との交流の時間を設けるなど,様々なアイデアを取り入れることにより,大変充実したプログラムとなりました。
参加学生からは,別のオンサイトプログラムよりも学びが多かったというコメントや,今回動画撮影や交流に参加した本学の学生や教員とプログラム終了後も引き続き交流したいという声もあり,非常に高い評価を得ることができました。


