7月11日(木)帯広市民文化ホールにおいて,2014年ノーベル物理学賞を受賞された天野 浩先生(名古屋大学未来材料・システム研究所未来エレクトロニクス集積研究センター長・教授)をお招きし,リベラルアーツ講演会を開催しました。
この講演会は,本学学生の学問や大学生活に対する動機付けの契機として,幅広い教養(リベラルアーツ)を身に付けてもらうという趣旨に加え,広く市民の方々にも公開し,地域住民と大学の交流の場,生涯学習の場となることを願い開催しているもので,今年で3回目となりました。
講演会に先立ち,奥田 潔学長から「本日,天野先生からお話いただくことが,ここにいる本学の学生はもちろんのこと,市民の皆様の知的好奇心を刺激し,普段触れることのない学際的分野への探求心を触発する良い機会になることを期待しています。」と挨拶がありました。
天野先生は1,500回以上の実験を繰り返し,青色LEDの元となる窒化ガリウムの結晶が作り出せるようになったこと,現在は再生可能エネルギーを基盤としたエネルギー効率100%以上を目指し研究に励んでいること等について,約1時間にわたりご講演されました。
講演の中で天野先生は「才能がなくても一心不乱に取り組めば世界に貢献できる。いかに物事に熱中できるかが大切である。」と参加者に語られました。
この講演会には,学生,教職員,一般市民ら約1,000人が参加し,普段聞くことが出来ない青色LED開発の話や,ノーベル賞受賞時の様子等を知ることができる貴重な機会となりました。
また,講演会後には,本学関係者とともに,本学産業動物臨床施設等キャンパス内を視察されました。
講演後に実施した本学学生向けアンケートでは,「天野先生のお話は物理学だけではなく今後の人生の中に活きてくると感じました。」,「自分の価値観や考え方を見直せるきっかけが得られました。」といった回答がありました。