6月1日(木),2日(金)パラグアイ国コロネル・ボガード市で行われた集乳所の落成式典に,本学パラグアイオフィス長の小川 公二特任教授と坂口 勇仁調整員が参加しました。霧雨のため,同日に行われるはずだったパレードは中止となりましたが,楽しみにしていた多くの市民が完成祝いに訪れました。
本学では,2012年から,コロネル・ボガード市を含めたイタプア県の3市を対象に,「イタプア県小規模酪農家強化プロジェクト(FOPROLEI)」を実施しており,この活動の中で集乳所の必要性を説明してきました。今回,その成果が実り,市営の市場とそれに隣接する集乳所が完成したものです。市にはこれまで集乳所やタンクがなく,牛乳の保存が難しかったのですが,本集乳所の完成により,流通や販売の方法が大きく改善されることが期待できます。
式典で小川オフィス長は,日系セタパール財団をカウンターパートとして実施している大学のプロジェクト(東部地域・酪農振興のための農業研修拠点の形成と人材育成支援<PROMELE>)と,南米での研究・研修拠点となる本学パラグアイオフィスの取り組み等を紹介しました。
現在,同市へは3代目の長期ボランティア隊員として,本学の小林 夏実さん(大学院修士課程2年)を派遣しており,市長のHéctor Fabián Céspedes氏からは「大学からの協力に本当に感謝している。」と述べられました。
コロネル・ボガード市への協力は2018年3月で終了する予定ですが,残り1年弱でできる限りの成果を残すため,小林隊員は精力的に活動しています。