人間と同じように,犬や猫にもたくさんの種類の「がん」ができます。がんはそのままにしておくと,発生した場所で大きくなって出血や痛みを引き起こしたり,他の場所に転移して寿命を縮めたりしてしまいます。ですので,がんを正しく診断して治療を行うことが大切です。また,犬や猫には人間では珍しいタイプのがんが多く発生することがあります。左のレントゲン写真は「骨肉腫」,右上はリンパ節転移した「悪性メラノーマ」,右下は「組織球性肉腫」の細胞です。こういった腫瘍の治療を研究していくことが,将来的に人の医療に役立つかもしれません。人間と動物は,一つのゴールを目指して協力していくことが必要なのです。
この文を書いた人 | 岩﨑 遼太 准教授 |
---|---|
所属 | 動物医療センター/伴侶動物診療科研究域/獣医学研究部門/臨床獣医学分野/伴侶動物獣医療学系 |