ジャガイモ

現在、皆さんが食べているジャガイモは全部「種イモ」と呼ばれる去年作られたイモを畑に植えるところから始まっています。春に種イモから芽が出て、夏に植物が大きく育って、秋にその地下に新しいイモが出来ます。
そんなジャガイモ栽培の常識を覆す「種播きジャガイモ」の研究をしています。
ジャガイモの植物にはミニトマトによく似た実が着きます。その実をたくさん集めて、種を採って、次の年に種を撒きます。すると、にょきにょき芽が出て小さな苗ができます。その苗を大事に育ててあげると元気な植物が育ち、地下にイモを着けます。
この研究が上手くいけば、今まで重労働だった種イモの輸送や貯蔵が要らなくなり、とても楽にジャガイモが栽培できます。それだけでなく、種子でジャガイモを栽培することによって、病気に強い品種や、美味しい新しい品種を皆さんの元に早くお届けできます。

この文を書いた人 實友 玲奈 准教授
所属 研究域/環境農学研究部門/植物生産科学分野/植物生産科学系