2023年1月11日(水),Aongart Mahittikorn准教授(マヒドン大学・タイ)によるセミナー講演「Research highlights from Department of Protozoology & current status of Toxoplasma infection in human and animals in Thailand」を開催しました。トキソプラズマ感染症はヒトと動物の間に広く存在し,その流行状況は場所によって大きく異なります。検出技術のうち,抗トキソプラズマ IgG抗体の検出は,感染状態を特定するために最も一般的に使用されている方法です。タイの各地域で報告されているトキソプラズマ感染症の有病率データは非常に異なっており,ヒトへの感染に関連する危険因子として,高齢,多胎,不潔な水の飲用,猫との接触,教育レベルの低さ,トキソプラズマ症に関する知識の低さが報告されています。本セミナーでは,タイにおけるヒトと動物のトキソプラズマ感染の現状と,Mahittikorn博士の研究活動,国際協力と共同プロジェクトを紹介しました。本講演には25名のポスドク・ 大学院生などが参加し,大変貴重な機会となりました。
(文責: 西川 義文)