スタッフ
宮竹 史仁
教授
研究テーマ
堆肥利用・堆肥化技術を中心とした資源循環に関する研究所属・担当
産学連携センター 知的財産・リスク管理室長
学部(主な担当ユニット)
研究分野 | 農業環境工学および農業情報工学, 環境農学, 動物生産科学, 環境動態解析, 植物栄養学および土壌学, 環境負荷低減技術および保全修復技術関連 |
キーワード | 堆肥化・コンポスト化, 堆肥利用, 畜産機械・施設, 畜産環境, 地球温暖化ガス, バイオマス, 資源循環 |
研究紹介
家畜ふん尿や生ごみ等から、微生物の力を使って有機肥料(堆肥・コンポスト)を創る研究、堆肥化や酪農施設の効率化を図るためのシステム開発を行っています。作物を育む土を大切にし食料を確保したい、不適切なふん尿管理による環境汚染を防止したい、家畜ふん尿などのバイオマスを利用して資源を上手に循環させ快適な環境を維持したい、適切なふん尿資源化を含む効率的な酪農体系を構築したい。この様な持続可能な農業を目指し、技能や技術を創造することがこの研究室の目的です。
具体的な研究内容例には以下のような研究を行っています。
- 高品質な堆肥を創り、堆肥の機能性を探求する
【写真:民間企業と共同開発した堆肥および堆肥の施用効果を参照】 - 環境にやさしい堆肥化システムを創る
【写真:民間企業と共同開発したE.L.S.堆肥化システムの概要と写真を参照】 - 堆肥の敷料利用で牛の快適性向上を目指す
【写真:堆肥の敷料利用による牛の行動量調査】 - 酪農システムの効率化を目指す
- 悪臭や温室効果ガスを抑えた堆肥化技術を創る
- 資源循環の社会システムを創造する
- バイオマスエネルギーを創る
これらの実現を目指し、研究室では基礎研究から製品開発・現場普及まで一貫した研究体制を敷いています。
現在取り組んでいる研究テーマ一覧
- 堆肥の敷料利用が牛の行動ならびに敷料利用時と堆肥化過程時の微生物遷移に及ぼす影響
- 堆肥化の効率的な管理に関する研究
- 堆肥の施用が作物の抗酸化物質や硝酸態窒素等に及ぼす影響
- 機能性堆肥の開発
- 堆肥施用が土壌微生物叢に及ぼす影響
- 各酪農家で生産された堆肥の微生物叢に関する研究
- AIを搭載した堆肥化ロボットの開発
- 堆肥化過程における温室効果ガスや悪臭ガス抑制に関する研究
- 搾乳牛の飼養体系が畜舎の電力消費量に及ぼす影響
- バイオマスの有効活用のための環境影響評価および経済性に関する研究
関連産業分野 | リサイクル分野, 酪農機械分野, 畜産分野, 耕種農業分野 |
所属学会 | 農業施設学会, 廃棄物資源循環学会, 日本畜産学会, 日本畜産環境学会 |
学位 | 博士(農学) |
資格 | 床上操作式クレーン運転(技能講習), 玉掛け(技能講習), 小型車両系建設機械(聖地等)運転業務(特別教育), 測量士補, エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR), 普通救命講習, レスキュー・ダイバー,PADI |
居室のある建物 | 総合研究棟1号館 |
部屋番号 | E2206-2 |
メールアドレス |
miyaf ![]() |
卒業研究として指導可能なテーマ
- 堆肥の敷料利用による牛の行動や敷料利用時ならびに堆肥化時の微生物遷移に関する研究
- 堆肥化の効率的な管理方法の構築やシステム開発に関する研究
- 堆肥の施用が作物の品質(抗酸化物質や硝酸態窒素)等に及ぼす影響
- 肥効性の向上などの高機能性堆肥の開発に関する研究
- 堆肥施用が土壌微生物叢に及ぼす影響
- 各酪農家で生産された堆肥の微生物叢や品質、作物栽培に関する研究
- AIを搭載した堆肥化ロボットの開発
- 堆肥化過程における温室効果ガスや悪臭ガス抑制に関する研究
- 搾乳牛の飼養体系の違いによる畜舎の電力消費量の調査や省エネ化技術の開発
- バイオマスの有効活用のための環境影響評価および経済性に関する研究
メッセージ
この研究室では、堆肥化システムの開発や環境負荷ガスの低減等の農業環境工学分野、堆肥による有機栽培効果や土壌微生物叢への影響等の植物・土壌肥料学分野、堆肥の敷料利用による牛の行動解析等の畜産学分野、環境影響や経済性評価等の社会科学分野といった様々な角度から総合的な堆肥研究を実施しています。ラボから現場研究まで一貫した研究を行うことができ、民間企業や酪農家・農業団体との研究も多く、メンバー全員で調査に行くことも良くあります。また複数の他大学研究室との合同合宿ゼミも主宰しており、他大学生との交流も盛んです。積極的に現場に飛び込んで学んでみたい!という学生さんは研究室メンバーとして研究してみませんか?