挨拶

産学連携センター長 岡田 繁

 帯広畜産大学に赴任し早いもので1年が過ぎました。

 コロナ禍が終息に向かいつつあるものの、国際情勢を取り巻く環境の変化による肥料や飼料の高騰により、十勝の農業・酪農を中心とする一次産業の課題は山積しています。地域に貢献する大学の産学連携センターとして何ができるのか、日々考えています。

 昨年は、地域の皆様とのコミュニケーションを増やすために、一昨年から強化してきた産学官金交流会の積極的な開催に加えて、十勝管内の全農協を回り直接地域の課題についてお聞きする機会を作りました。本年は十勝管内の全市町村を回り、地域の課題や地域経済の活性化についてお聞きする予定です。

 企業等集積プラットフォームの参画企業等も70機関まで広がりました。その中から連携の取れた企業を中心に未利用資源の有効活用を目指したコンソーシアムの立ちあげを予定しています。これらの活動により、産学官金それぞれの機関との連携を深め、地域の課題解決に努めてまいります。

 昨年、経営統合した北見工業大学や小樽商科大学と連携した農商工連携プロジェクトも複数立ち上がりました。また、近年強化している農業のAI/ICT化関係ではNTT東日本や農研機構との包括連携協定を延長し、さらに連携を深めてまいります。

 地域の課題解決は簡単ではございませんが、さまざまな仕組みを構築しつつ、外部組織の協力を頂きながら、北海道の問題解決や経済活性化に役立てる産学連携センターになれるよう取り組んでおります。引き続きご指導ご鞭撻をいただけますようお願い申し上げます。

 

令和5年5月