
帯広畜産大学は令和4年4月1日より北見工業大学、小樽商科大学と経営統合し国立大学法人北海道国立大学機構として新たな船出を迎えました。このような節目に産学連携センター長として母校に赴任し、身が引き締まる思いです。
前任の大庭前センター長は、コロナ禍の中、NTT東日本と連携協定を締結しICT/AI 関連の教育研究基盤作りを推進されました。また、帯広商工会議所と地域基幹産業である酪農の牛糞処理問題を解決するための寄付講座「資源循環環境学講座」をスタートさせるなど、コロナ禍対策と地域に根差した産学連携を継続的に進められました。昨年構築した「企業等集積プラットフォーム」は参画企業が50社を超え、ミニ交流会(産学官金交流会 mini)等の企画により、地域の皆様と課題を共有しつつ様々な連携が生まれていることを実感しております。
これら前センター長のご功績を引きつぎ、長年携わった農業生産現場での様々な実務経験やコロナ禍の経験を活かすことで、日本の食料基地である十勝地域に貢献してまいります。同時に経営統合した三大学が得意な農商工分野の連携を強化するオープンイノベーションセンターが始動します。これらの活動を統合的に運用することで、アフターコロナの社会に相応しい北海道の問題解決や経済活性化に役立てる産学連携センターになれるよう、メンバー一同気持ちを新たに取り組んでまいります。これまで同様皆様のご指導ご鞭撻をいただけますようお願い申し上げます。
令和4年5月