挨拶

産学連携センター長
大庭 潔

 昨年から続くコロナ禍の中、産学連携センター活動の中核となる企業や地域の皆様と直接のコミュニケーションが取りづらい状況が続いてきました。この状況を打破するため、ネットによる情報配信やWeb面談等様々な工夫を施してきました。これらの活動の中から、大学が力を入れるICT/AI関連の教育研究基盤を底上げする取組みの一環として、NTT東日本と連携協定締結に繋がりました。さらに帯広商工会議所との2年にわたる意見交換が実を結び、地域の基幹産業である酪農が抱える牛糞処理問題を解決するための寄付講座として「資源循環学講座」が今年スタートする運びとなりました。

 また、多くの共同研究を開始することができ、前年度比1.5倍の共同研究費を得て活動を活発化させるなど、地域に根差した産学連携が継続的に進みつつあります。これもひとえに企業等地域の皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。

 今年度は、企業等との連携を更に深化させるため、「企業等集積プラットフォーム」を構築し「おつきあいの文化」を醸成しつつ効果的に大学の情報提供を行ってまいります。同時に、テーマ別ミニ交流会(産学官金交流会mini)等を企画し、気軽に直接本学の教員と意見を交換できる「共創の場」も積極的に設けてまいります。これらの取組みから、地域の皆様と課題を共有し、個別の共同研究や、複数メンバーの連携による問題解決コンソーシアムを形成できるようさらなる体制を強化してまいりたいと考えています。

 小樽商科大学、北見工業大学との合意に基づく一法人複数大学方式での経営統合まであと1年を切りました。他大学と協力して農商工連携の一層の拡充を図るべく、三大学によるオープンイノベーションセンター(通称ACE)の構築を進め、重点テーマとして、「スマート農業」「防災」「観光」に取り組むことに決定しました。スマート農業テーマにおいては、実際に北見工業大学と協力して競争的資金を獲得するなど、三大学の具体的な連携が動きだしております。昨年構築した「オープンイノベーション促進共同研究」といったファンド等も活用し、さらに連携を加速してまいります。

 コロナ禍の経験を活かし、また三大学の農商工連携を深化させながら、アフターコロナの社会に相応しい北海道の問題解決や経済活性化に役立てる産学連携センターになれるよう、メンバー一同気持ちを新たに取り組んでまいります。

 なお一層のご指導ご鞭撻をいただけますようお願い申し上げます。

令和3年4月