トリパノソーマ

動物のアフリカトリパノソーマ症は、もともとアフリカにのみ生息するツェツェバエという吸血昆虫によって媒介されていたアフリカの風土病です。進化の過程で、トリパノソーマはツェツェバエとの特異的な寄生関係から離れ、そのほかの吸血昆虫(アブなど)によって媒介できる関係を、さらには吸血によらず交尾によって感染が広まる様になり、アフリカから世界各国に広がっていきました。
図はトリパノソーマが寄生した動物の血液で、無数に蠢く長細い小さな生き物がトリパノソーマです。原虫病研究センターではこのトリパノソーマとトリパノソーマ症に立ち向かうため、薬剤開発や媒介吸血昆虫の研究を進めています。

この文を書いた人 菅沼 啓輔
所属 グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門原虫病研究センター/診断治療研究部門/先端予防治療学分野原虫病研究センター/国際連携協力部門/国際獣疫分野