2026年2月10日,帯広畜産大学原虫病研究センターにおいて,ダニ類生物学をテーマとしたワークショップを開催しました。本ワークショップは,ダニ類研究のさらなる発展と,次世代を担う研究者への「知と技術の継承」を目的としたものです。当日は教員やポスドク,学生など,すでに研究に携わっている方はもちろん,これから研究を予定している方々も一堂に会しました。
・プログラム(日本語)
・Program (English)
午前の部には,学内外から対面16名,オンライン5名が参加しました。講師には,DeMar Taylor先生(筑波大学名誉教授・帯広畜産大学原虫病研究センター客員教授)および川端寛樹先生(国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所 細菌第一部第4室長)をお招きしました。Taylor先生からは「Advancing the Study of Soft Tick Physiology: Tools and Perspectives」,川端先生からは「ダニと感染症 〜小さな生きものがもたらす大きな影響〜」と題してご講演いただき,長年の研究で蓄積された貴重な知見をご共有いただきました。ご講演後には質問が相次ぎ,活発なディスカッションが展開されました。
午後の部では,12名の参加者が実験室へと場所を移し,実技を交えたワークセッションを行いました。ヒメダニを用いた生理学研究の手法に加え,人工吸血法の基礎についてデモンストレーションを実施しました。専門家から直接アドバイスを受けられる貴重な機会とあって,参加者は終始真剣な眼差しで取り組んでいました。実際に手を動かして学ぶプロセスは,論文の記述だけでは得られない「生きた技術」に触れることができる大変実りある時間となりました。
ダニ類生物学をテーマとしたワークショップは今回が初めての試みでしたが,会場は終始活気に包まれ,非常に有意義な開催となりました。本ワークショップは単なる知識の共有だけでなく,研究者同士がつながる大切なプラットフォームです。今後も知と技術を次世代へつなぐべく継続して開催する予定ですので,ダニ類という奥深い研究分野に興味をお持ちの皆さま,ぜひ次回のご参加をご検討ください!
(文責: 白藤 梨可)



