2024年2月16日(金),第1回 原虫研創薬研究プロジェクト・創薬シンポジウムを開催しました。長崎大学熱帯医学研究所 准教授 稲岡 健 ダニエル 氏,東京大学大学院医学系研究科 教授 野崎 智義 氏 の招待講演,弊所から特任研究員 Nanang Rudianto Ariefta氏がこれまでの研究成果について発表しました。
原虫病研究センターでは,令和4年度から創薬研究プロジェクトが始まっています。家畜の原虫病は世界の畜産業に多大な経済的損失を与えることから,その対策が常に求められています。しかしながら,原虫病の複雑性ゆえにその対策が不十分であるのが現実です。原虫研では独自の原虫培養システムと動物実験感染モデルを有しており,これらは創薬研究にとって重要な研究資源となります。本プロジェクトでは,「家畜原虫病解析マトリクスを活用した包括的創薬研究拠点の構築」を目標としています。本シンポジウムの開催により,寄生虫病の創薬研究に関する最前線の情報を得ることができ,今後の研究展開に大変参考となりました。
プログラム
「原虫症を対象とした創薬研究」
長崎大学熱帯医学研究所 准教授 稲岡 健 ダニエル 氏
「Drug development against big three and neglected tropical diseases」
東京大学大学院医学系研究科 教授 野崎 智義 氏
「Exploring natural products and derivatives for antiplasmodial applications」
帯広畜産大学原虫病研究センター 特任研究員 Nanang Rudianto Ariefta 氏
(文責: 西川 義文)