訪問の目的は,スリランカ獣医学会に参加し学術成果を発表することと,共同研究者と原虫病に関する国際共同研究をさらに加速させることにありました。
スリランカ動物生産局局長との学術会議(6月13日: キャンディー)
スリランカ動物生産局局長(Dr. N. Wedasinghe: 獣医のトップ,左から2人目)と家畜産業企画室室長(Dr. S.S.P. Silva: 前獣医学研究所所長,第70回スリランカ獣医学会大会長,左)と面会し,スリランカにおける牛ピロプラズマ病に関するこれまでの研究成果の報告とこれからの国際共同研究に関する計画について話し合いました。
第70回スリランカ獣医学会に参加(6月14日: キャンディー)
本学会のAnimal Health Sessionにて,横山教授は招待講演「Tools and strategies for the control of bovine piroplasmosis」を行い,牛ピロプラズマ病を制圧するためにはどのようにすれば良いかを説明しました。また,Sivakumar博士は,一般講演「Genetic analysis of Babesia species in bovine clinical babesiosis cases in Sri Lanka」にて,スリランカにて新種の病原性バベシアを発見した最近の成果について発表を行いました。
ペラデニア大学・獣医学部のDr. A. Arulkanthan(過去のJICA研修生)の研究室を訪問(6月15日: キャンディー)
魚の寄生虫を研究しているDr. Arulkanthanの研究室を見学し,博士の研究活動の概要と研究設備の説明を受けました。また,これからの国際共同研究の可能性についても話し合いました。
ガンパラ市内で飼育されている牛とその飼育形態についての現地視察(6月16日: ガンパラ)
スリランカの西部に位置するガンパラ市内では,しばしば牛ピロプラズマ病の臨床発生が散発しています。どのようなリスクが存在しているのかを理解するために現地視察を行いました。
本研究は,文部科学省・科研費(26257417,16H05033),日本学術振興会(JSPS)・二国間交流事業(オープンパートナーシップ共同研究),及びAMED/JICA・地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)(17jm0110006h0005)の支援のもと,実施されています。