原虫病研究センターの河津 信一郎教授が第82回日本寄生虫学会において【第60回日本寄生虫学会小泉賞】を受賞しました。「小泉賞」は,故小泉丹博士のわが国の寄生虫学に残された功績を記念し,「寄生虫病学の進歩発展を刺戟し以て国民大衆の保健に利益あらんことを念願」して,昭和29年に設定された賞です。以来,毎年の日本寄生虫学会大会開催時に1件ずつ顕彰されている同学会の最高賞です。
河津教授の受賞題目は「マラリア原虫の酸化ストレス応答メカニズムの解明に関する研究」で,マラリア原虫細胞での抗酸化タンパク質の機能を原虫細胞の分化・増殖過程に関連して初めて明らかにした業績が,マラリア原虫での基礎生物学の進展ならびに,真に耐性の生じ難い新規マラリア制御法の開発に貢献するものとして高く評価され,受賞したものです。