畜産学研究科畜産衛生学専攻博士前期課程1年生の根本誓哉(ねもとせいや)さん(原虫病研究センターゲノム機能学分野所属)が、第6回日本身体障害者補助犬学会(平成25年10月)で発表した研究が評価され、平成26年9月21日に日本身体障害者補助犬学会の学会賞を受賞しました。
根本さんの研究テーマは、「性格関連遺伝子多型のロジスティック回帰分析による盲導犬適性予測」で、盲導犬不足の解消、盲導犬の効率的育成、普及に寄与するべく、性格を司る遺伝子の多型解析をもとに仔犬の段階で盲導犬としての適性を評価するシステムを開発しようとするものです。この研究テーマは、盲導犬育成に革命をもたらし得るものとして、これまでも国内外の補助犬事業者、研究者から注目されていましたが、今回の発表では、性格関連遺伝子多型の遺伝子型にロジスティック回帰分析を加えることによって、適性予測の確率が70%を越える可能性を示しています。
根本さんは、「今回の受賞をとても光栄に思っています。今後とも、主指導教員の鈴木教授をはじめとして、共同研究者との連携の下、効果的な盲導犬育成システムの開発に取り組んでいきます。」と抱負を語ってくれました。
