畜産フィールド科学センターにおいて、松井基純教授を講師に3月23日(火)に「ウシ受胎率改善を目指した技術レベル向上のための牛人工授精師技術研修」、3月24日(水)に「ウシ雌生殖器の超音波画像診断のための基礎技術研修」、3月25日(木)に「生産獣医療技術研修WEBセミナー画像診断研修」を開催いたしました。
日頃から現場で活躍している人工授精師や獣医師を対象に、基礎知識から最新技術に関する講義を行うことで、確かな知識に裏付けられた高度な技術を習得し、それぞれの現場で牛の受胎率改善を担うリーダーの育成を目的として、実施しているものです。
本年度はWEB配信による講義(繁殖生理、人工授精に関する基礎知識、繁殖管理に関する基本情報)と実技デモンストレーションの動画(発情診断、直腸検査、人工授精など、卵巣および子宮形態の観察、超音波画像診断装置を用いた卵巣および子宮形態の観察と妊娠診断)を連携させながら研修を実施しました。
コロナ禍に見舞われた今年度は、リモートによるwebセミナーとして開催することとしましたが、道内の人工授精師・獣医師が合わせて29名参加しました。
受講生からは、「直腸検査と合わせてエコーを使用し精度を上げることに役立てたい」、「画像の見方が参考になった」、「受胎率改善につなげていきたい」等の感想が述べられ、充実した研修となりました。
また、zoom開催に関しては「移動時間が不要で受講しやすかった」、「チャット機能を使い質問しやすかった」という意見がある一方で、直接の実習を望む声も寄せられました。
zoomで講義する松井教授(左) プローブの使用法を説明する様子(右)